昨年の夏に日本で一緒に演奏させていただいた
張重雪さんが台北で演奏されるとのことで聴きに行ってきました。
数年ぶりの台湾で、台北は10年ぶりくらいです。
楽器は買わないだろうけど、なんとなく楽器店に行ってみました。
台湾に行くと二胡をはじめとした民族楽器がとても人気に感じます。
楽器店にあるスタジオに次々に子どもたちがやってきてレッスンを受けていました。
楽器店にはちゃんとコンサートのポスターが貼られていたり…

台湾で楽器を買ったら安いというのは昔の常識なのか、
ほぼ日本と変わらない感じで、ちょこっと台湾製の小物を買って退散してきました。
コンサート会場は中山堂というホールで、これがかなりレトロ!
自分も年を重ねて、こういった雰囲気が落ち着くようになったのでしょうか。
新しくて綺麗なホールも良いですが、こういった建物は大切にしてほしいです。
台湾は地震もあるし、台風も来るのに、なぜ古い建物だらけなのか…
と滞在中毎日、一緒に行った鳴尾先生と議論をしていました。
そしてなぜあちこちで英語が通じるのか…
ふと、写真撮ってくれませんか?とお願いしたら、もの凄い流暢な英語で返ってきた…
という事が何度もありました。
日本人と英語で話すことがないので知らないですが、
今の日本もあれくらい英語が通じるのかな…とまた不毛な議論をしてきました。


南国の中華圏という独特の雰囲気がたまらないですね。
建物の中を彷徨っていると、中には二つの演奏会場があるのが判明しました。
もう一つの会場の中がちらりと見えたのですが、
「この会場知ってる!」と少し興奮しました。
たまに動画で見る階段がある会場。
てっきりどこかのロビーかと思っていたのですが、こういう形のホールでした。
ここか!と妙に納得しながら、目的のコンサート会場まで歩いていると
驚いた顔でこちらを見ている人が…
よく見たら昨年の「上海の風コンサート」の東京公演を一緒に開催した
東京胡琴重奏部のみなさんでした。
昨年はあまりにもバタバタで挨拶もままならず別れてしまったのですが、
まさか台湾で再会できました。
同じ楽器を同じ熱量でやっている人がいて嬉しい再会でした。
コンサートは二胡コンチェルト祭り!
香港・シンガポール・台湾のオーケストラのコンマスが大集合という珍しい企画でした。
オケが台北市立国楽団という台湾を代表する楽団。
最初のコンチェルトは張重雪さんの第二二胡狂想曲。
あの難曲を張さんらしくキレがありながらも、豊かな音色で自分の音楽にしていました。
やっぱり張さんの音が好きなのは、しっかり自分の解釈を音で表現するところんでしょうね。
オケマンらしく指揮者との息もバッチリで、さすがとしか言いようがなかったです。
その後にはシンガポール、台湾の奏者と続くのですが、
やはり地元の奏者の気合というか熱を感じました。
なかなか最近はフルで聴く事のない長城随想を王銘裕さんがフルで演奏されました。
会場のレトロさと相まって、こういう雰囲気で初演ってされたのかな~と
想いながら演奏を聴きましたが、やっぱり定番曲はいいです。
台湾を代表する奏者ですから、カッコよかったの一言です。
いろんな作曲家がいますが、やはり劉文金の功績は大きいんですね。
8月には今度は張さんが長城を演奏するそうで、これまた行きたいな~!
会場の中は二胡を持った若者でいっぱい!
中には動画で見たことのある人もいて、一緒に写真を撮ってもらいました(笑)
張さんは彼らにとってのスターなので大人気です。
終演後のサイン会では凄い数のサインをしていました。
サイン中の張さんとふと目があうと、大きく手を振ってくれて、
まだ忘れられてなくてよかった…と一安心。
なんだかんだ、2年前に香港へ行ってから3年連続で会っている事に…
これはガチファンですね。
この3か月、毎月のように二胡の最高峰に触れる機会がありました。
4月はジョージガオさん、5月は段皑皑先生、6月は張重雪さん。
見事に全員、王永徳先生のお弟子さんなのですが、3人とも全く違う演奏なので、
得るものは多かったです。
ただ演奏を聴くだけではなく様々な話を聞ける機会もあり、
共通していたのは毎日の練習はしっかりしているそうで…
当然と言えば当然なのですが、このレベルの方でもそうなんですね…と改めて思いました。
ついつい狭い視野で演奏をしがちなのですが、
もっと広い視野で演奏しなさいと言われた気がしましたね。
台湾からいったん大阪に寄り、リハーサルをやって帰ってきました。
ゼノカルメンバーに会うのも昨年以来…
6時間くらいリハーサルの部屋にいたのですが、
3曲しか弾いていないという最低記録でした。
帰りに楽譜を見ながら振り返ってビックリしましたね。
10年以上これで乗り切れてきたのが不思議になってきました。
なんだか落ち着かないまま過ごしていたら、もう6月。
よさこいソーランが始まりました。
待ちに待った夏だ…のはずが、暖房を使ってしまいました…

